寄稿者:橋本繁美
立冬・初候
やさしく冬を告げる花、山茶花(さざんか)が咲き始めるころ。「山茶(さんさ)」は椿の漢名で「つばき」と読み、「花」をつけた山茶花が変化したもの。(新暦では、11月7日~11日ごろ)
山茶花(さざんか)
♪かきねの かきねの まがりかど
たき火だ たき火だ
あたろうか あたろうよ
きたかぜ ぴいぷう ふいているさざんか さざんか さいたみち
『たきび』作詞:巽聖歌・作曲:渡辺茂)
たき火だ たき火だ おちばたき
あたろうか あたろうよ
しもやけ おててが もうかゆい
椿のように凛としながら、甘くやさしい香りを放つ花。冬枯れの庭や垣根で彩るように咲く。咲き終わると、花びらがはらりはらりと散っていく、まるで花の雪のように。やさしく冬を告げていくのが山茶花。凛として春を告げるのが椿で、花ごとぽとりと落ちる。