日本の七十二候 霎時施(こさめときどきふる)

旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-

 寄稿者:橋本繁美

霜降 次候

小雨が時々降るころ。「霎」を「こさめ」と読ませているが、江戸時代の宝暦歴(ほうりゃくれき)などでは「しぐれ」となっている。時雨は主に秋から冬にかけて、降ったりやんだりする小雨のこと。昔から風情のある雨として好まれてきた言葉。時雨の降りそうな天気も、涙のこぼれそうな気持も「時雨心地」という。(新暦10月28~11月1日ごろ)