日本の七十二候 水始涸(みずはじめてかるる)

旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-

 寄稿者:橋本繁美

秋分 末候

水田の水がなくなり、稲刈りに備えるころ。または、川の水がやせて、井戸水が涸れはじめるころという説もあるが、収穫の時期を考えれば前説の「落とし水」だろう。黄金色に輝く稲穂が秋風にゆれて穂波となり、眺めているだけで心も豊かに満ちてくる。(新暦10月3~7日ごろ)