日本の七十二候 東風解凍(はるかぜこおりをとく)

旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-

 寄稿者:橋本繁美

立春 初候

東風吹かば にほひおこせよ 梅の花
主なしとて 春な忘れそ  (菅原道真)
 

春は東からやってくる。だから東風は春を呼ぶ風。昔の人たちはそう考えていた。日本では古くから「こち」と呼ばれていた。梅は「春告草」といわれ、一輪一輪咲くごとに、春が近づいてくる気がする。東風がやさしく氷を解かしていくころ。(新暦では、2月4日~8日ごろ)