奄美探訪記と大島紬

寄稿40 奄美の海に魅せられて(続)

寄稿者:橋本繁美 ダイビング(スキューバーダイビング)を楽しむためには、ちゃんと潜るライセンスが必要となる。そのためには奄美のダイビングスクールに通うしかない。実技をかねて日数は4日間。大嶋さんは日程の調整がつかず、1週間後に奄美で取得する...
男と着物 - 回想録 -

35 日常着物を着始めて

投稿者:ウエダテツヤ 2011年。家着物には縁遠かったけれど着物は楽しかった。それは何もない私にとって一つのアイデンティティを手に入れた感覚だった。もちろん他の人と比べて「着物を着ている事業者」という相対的なものを目で見える形にしただけのこ...
旧暦のある暮らし

二十四節気 処暑(しょしょ) 新暦8月23日頃

寄稿者:橋本繁美 処暑とは、暑さが少しやわらぐ頃のこと。「処」には落ち着くという意味があるところから、暑さがおさまる時期ということらしい。とはいえ、まだまだ残暑は厳しいが、朝の風や夜の虫の声に秋の気配が漂いだす。 蝉の羽衣(せみのはごろも)...
奄美探訪記と大島紬

寄稿39 奄美の海に魅せられて

寄稿者:橋本繁美 16日の五山送り火で、京都の夏は終わった。とはいえ、まだまだ残暑は厳しい。久しぶりに大好きな奄美大島の話をしよう。 はじめて奄美へ連れて行ってもらったのは、いまから20数年まえ。目的は大島紬の工程を見せてもらい記録するため...
京の旬感

寄稿38 お盆

寄稿者:橋本繁美 お盆は亡くなったご先祖さまの御霊が帰ってくる日。京都では、8月の13日から始まり16日の五山の送り火に終る盂蘭盆(うらぼん)には、各家で先祖の霊を祀る報恩供養がおこなわれる。盆の入りの13日頃「迎え盆」といい、家の前に迎え...
男と着物 - 回想録 -

34 家着で着物はできなかった

投稿者:ウエダテツヤ どうしても出来なかったこと。それは「家着で着物」だった。 2011年頃、外出着物生活をし始めて数ヶ月が経ち「せっかくだから全部着物にしてみよう!」と浴衣を引っ張り出して家で着たけれどなんともしっくりこない。外出用に着て...
旧暦のある暮らし

二十四節気 立秋(りっしゅう) 新暦8月8日頃

寄稿者:橋本繁美 暦の上では秋のはじまり。とはいえ、実際には残暑厳しく、気温もピークに達する頃。夏の甲子園もはじまり、東京オリンピックの後も日本中が熱気に包まれる。とはいえ、「秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる」(藤原敏行...
京の旬感

寄稿37 八朔(はっさく)

寄稿者:橋本繁美 八月は葉月。八朔は旧暦の「八月朔日(ついたち)」をいう。もとは農家が豊作を願う習わしとされ、秋に収穫される稲の実りを祈願するもので「たみの節句」といわれる。新穀(田の実)の豊作を祈る(頼む)収穫の前から祝いが主だったが、後...
男と着物 - 回想録 -

33 用もなく出掛けてみる

投稿者:ウエダテツヤ ​着物を着たらとりあえず出掛けてみた。 2011年5月。当時着物事業に携わって10年。これまでは「初詣」「何かの集まり」「催し物」など着物を着るときには理由があった​。​​何の用事もなくただ着物を着て出掛けたのは初めて...
枡儀のいろは

寄稿36 浴衣のすすめ・朝顔と向日葵

寄稿者:橋本繁美 浴衣のすすめ ♪浴衣の君はすすきのかんざし…と思わず歌い出したくなる「浴衣」の装い。長い髪をかきあげて襟足を見せ、ちょっぴり色っぽく見えるのが女性。祭り団扇を後ろにさして、塗り下駄を鳴らし、急いで夏まつりへ。可愛い巾着袋を...