旧暦のある暮らし 日本の七十二候 黄鶯睍睆(うぐいすなく) 寄稿者:橋本繁美 立春 次候 鶯がもうすぐ鳴きはじめるころ。鶯は「春告鳥」。春になって初めて聴く鶯の声を「初音(はつね)」といい、昔から心待ちにしていたという。睍睆(けんかん)とは、姿が美しいことや声の清らかなことをさす。(新暦では、2月9... 2022.02.07 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-
京の旬感 寄稿63 麗子像の岸田劉生・ 恋風 ・光の春 寄稿者:橋本繁美 麗子像の岸田劉生 先日、岡崎にある京都国立近代美術館「岸田劉生と森村・松方コレクション」の内覧会に寄せてもらった。近代日本を代表する洋画家・岸田劉生の作品展に、知り合いの方の所蔵品「日本画掛軸・乙女椿」(岸田劉生)が展示さ... 2022.02.03 京の旬感寄稿記事-ことばの遊園地-
旧暦のある暮らし 日本の七十二候 東風解凍(はるかぜこおりをとく) 寄稿者:橋本繁美 立春 初候 東風吹かば にほひおこせよ 梅の花主なしとて 春な忘れそ (菅原道真) 春は東からやってくる。だから東風は春を呼ぶ風。昔の人たちはそう考えていた。日本では古くから「こち」と呼ばれていた。梅は「春告草」といわ... 2022.02.02 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-
男と着物 - 回想録 - 57 夏の着物をはじめる その1 投稿者:ウエダテツヤ 2011年春。毎日着物を着るようにしてすぐに思った。「夏、何を着るんや私」。 それまで夏というと持っていたのは浴衣ぐらい。夏の展示会などは作務衣を着て着物は着ていなかった。けれど毎日仕事で着るとなると浴衣では相応しくな... 2022.02.01 男と着物 - 回想録 -
寄稿記事-ことばの遊園地- 寄稿62 春一番 寄稿者:橋本繁美 ♪もうすぐ春ですね 恋をしてみませんか…でおなじみのキャンディーズの「春一番」、(作詞・作曲・編曲:穂口雄右)。春の訪れを告げる春一番は心が弾む。ところで、春一番とは、立春を過ぎて最初に吹く南寄りの強い風。寒い冬が去り、暖... 2022.01.28 寄稿記事-ことばの遊園地-
旧暦のある暮らし 日本の七十二候 雞始乳(にわとりはじめてとやにつく) 寄稿者:橋本繁美 大寒 末候 鶏が卵を産み始めるころ。鶏が卵を産むために、鳥屋(とや)にこもるという意味の「雞始乳」。かつて、庭に放し飼いにしたので「庭つ(の)鳥」、これが鶏の語源とか。それだけに昔から、日本人との暮らしと結びついてきた鶏。... 2022.01.28 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-
男と着物 - 回想録 - 56 直付けの羽織紐を知った話 投稿者:ウエダテツヤ 羽織紐の直付け。それを知ったのは毎日着物を着るように決めてしばらくたった頃だったと思う。腑に落ちる事を探していた時期 (40「腑に落ちる」探し) だった。 そもそも私にとって羽織紐は「付けておかねばならない物」ぐらいの... 2022.01.25 男と着物 - 回想録 -
旧暦のある暮らし 日本の七十二候 水沢腹堅(さわみずこおりつめる) 寄稿者:橋本繁美 大寒 次候 沢とは浅く水がたまり、草の生えている湿地のこと。その沢に氷が厚く張りつめるころ。冷え込みがことさら厳しいとき、一面に氷がかたく凍りついている様子を「氷の楔(くさび)」というらしい。氷紋、氷の花、氷の鏡。「春たて... 2022.01.24 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-
京の旬感 寄稿61 ベストを探せ・南天 寄稿者:橋本繁美 ベストを探せ 毎朝、起きるのがつらいこの寒さ。暦の上では大寒、寒さのピークに達しようとしている。といっても京都の寒さはこれからの2月がいちばん厳しい。ところで、チョッキ(古~)をご存知だろうか。現在では、チョッキといわずベ... 2022.01.21 京の旬感寄稿記事-ことばの遊園地-
男と着物 - 回想録 - 55 着物が好きかと聞かれて 投稿者:ウエダテツヤ 改めて着物が好きかという質問に向き合ってみると、いつの時代も私はそれが曖昧で、好き嫌いとは少し異なるものを通して着物と関係してきた。例えば(40「腑に落ちる」探し)の時には「好きというより楽しめていた」と記しているが、... 2022.01.18 男と着物 - 回想録 -