旧暦のある暮らし

日本の七十二候 蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)

寄稿者:橋本繁美啓蟄 初候「啓蟄」と同じ意味。土のなかでじっとうずくまっていた虫たちが、春の気配を感じて活動を開始するころ。「蟄虫」(ちつちゅう)とは、土のなかに閉じこもっている虫のこと。昔は爬虫類や両生類も「虫」と呼んでいたそうだ。ちなみ...
男と着物 - 回想録 -

61 ジムとプールの見学は洋服で良かった話

投稿者:ウエダテツヤ家から出るときは着物だ!と息巻いていたので当然コンビニだけの外出(45 ちょっとコンビニにも着物を着ていた)や美容室(46 着物で散髪に行く)にも着物を着ていったし、他にも様々なところへ行った。けれども今になると洋服にす...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 草木萌動(そうもくめばえいずる)

寄稿者:橋本繁美雨水 末候草木が芽を出し始めるころ。「草萌え」「下萌」というらしい。木々の新しい芽を吹くころを「木の芽時」といい、この時期に冷え込めば「木の芽冷え」、雨が降れば「木の芽雨」、風が吹けば「木の芽風」というように、新芽を通して天...
京の旬感

寄稿66 ありがとう百貨店の大食堂 ・ 桃の節句

寄稿者:橋本繁美ありがとう百貨店の大食堂かつて、子どもにとって百貨店は夢の国だった。それは街にあり、エスカレーターに乗れて、おもちゃ売り場に行き、屋上の遊園地で乗り物に揺られ、お腹がすいたら大食堂で憧れの洋食、旗のついたお子様ランチ、ストロ...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 霞始靆(かすみはじめてたなびく)

寄稿者:橋本繁美雨水 次候遠くの山々に薄ぼんやりと春霞がたなびき、ほのかに見える風景に趣が加わるころ。いかにも春らしいのどかさ。気象用語には「霞」はないが、同じ自然現象のものでも、春には霞といい、秋には霧と呼び分けている。さらに、昔の人は、...
男と着物 - 回想録 -

60 夏の着物をはじめる その4 袴と私のフォーマル

投稿者:ウエダテツヤ毎日着物と決めたときに所持しておかねばならないと思ったのがフォーマルに使える着物たちで、夏物も例外ではなかった。着物を揃える上で大事な「どこまで着物に拘るのか?」について「当分洋服は着ない!」と意気込んだ当時の私だったが...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 土脉潤起(つちのしょううるおいおこす)

寄稿者:橋本繁美雨水 初候「脉」は「脈」の俗字といわれ、土が脈打っているかのよう。早春の雨が降り注ぎ、大地が潤いめざめるころ。土がいくらか湿り気を含みだす時期。街を離れて、土の息吹が感じられる畑や田んぼに出かけよう。(新暦では、2月19日~...
京の旬感

寄稿65  美女に囲まれて ・木芽月

寄稿者:橋本繁美美女に囲まれて寒い日が続いている。さすが2月を別名如月(きさらぎ)というだけあって、寒くてさらにキヌを着るという意味がわかるような気がする。語源はキヌサラ、衣更着と書いたそうだ。体の芯まで冷えるこの時期に、これでもか言うくら...
男と着物 - 回想録 -

59 夏の着物をはじめる その3 夏襦袢の話

投稿者:ウエダテツヤさて、夏着物に居敷当を付けなかったりして気付いたのは「ちゃんと襦袢を着ないとあかんのちゃうか?」ということだった。購入した夏着物のうち、麻の一部やポリエステルの絽などは透け感が強く、肌着など、いわゆる中身が見えてしまう。...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 魚上氷(うおこおりをいずる)

寄稿者:橋本繁美立春 末候♪春になれば 氷(しが)こもとけて どじょっこだのふなっこだの 夜が明けたとおもうべな(東北地方のわらべうた「どじょっこふなっこ」)寒い間、水の底でじっとしていた魚たちが、水がぬるんで割れた氷の間から、元気に飛び跳...