寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿71 夢見草(ゆめみそう)

寄稿者:橋本繁美夢見草(ゆめみそう)桜の花がこぼれんばかりに咲き誇っている。うれしい春だ、爛漫の季節がやってきた。桜の花は美しい。いつ開花宣言があるのか、いつ咲くかと思いを馳せる私たち。咲けば咲いたで満開の時期が気になり、こんどは散ってしま...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)

寄稿者:橋本繁美春分 末候雷が鳴り始める時期。雷は一年中鳴るが、立春以降の雷は一般に「春雷」と呼ばれる。この特徴は寒気と暖気が接触して、雷が鳴りやすくなるそうだ。また、夏と違って連続で鳴らず、一つや二つで鳴りやむこと。待ち焦がれていた春本番...
京の旬感

寄稿70  いまどきの卒業式・大島高校の甲子園の夢現実に

寄稿者:橋本繁美いまどきの卒業式ことしも卒業式のシーズン到来。多くの若者が巣立っていく。卒業証書を手に、上級の学校へ、あるいは社会の荒波のなかへ。23日、京都市内の小学校の卒業式がおこなわれていた。朝はやくから、華やかな袴姿の女の子ときもの...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 桜始開(さくらはじめてひらく)

寄稿者:橋本繁美春分 次候ことしも開花予想にはじまって、桜前線やお花見のことなど、桜のニュースで賑わう時季。桜は「夢見草」という異名をもち、昔の人にとって夢ははかないもの、桜もはかなく散ってしまうところから夢見草といったといわれる。「世の中...
男と着物 - 回想録 -

64 会社で週一「着物の日」まで

投稿者:ウエダテツヤ私の中で「仕事」だった着物をこれまで以上にたくさん着るようになった2011年。時を重ねるに連れ感じるようになったのは「着る人が増える」ということが他人事ではなく、本当に大事な要素だということだった。それまでは「着たいけれ...
京の旬感

寄稿69 京の桜守(さくらもり)・なるほど、さすがだ

寄稿者:橋本繁美京の桜守(さくらもり)ずいぶん前に「桜守」という言葉を知ったのは、第16代目佐野藤右衛門さんの著書だった。一年を通して桜の成長を見守り、桜の育成を手掛ける人だ。おなじみの円山公園の枝垂桜や、仁和寺の御室桜など、祖父である第1...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 雀始巣(すずめはじめてすくう)

寄稿者:橋本繁美春分 初候雀が巣を作り始めるころ。いつでも身近にいる雀だけになじみ深い鳥。そのわりには、雀の巣は見かけないが、なんでも軒先の瓦の下に、枯れ草や藁で巣を作るらしい。昔話『舌切り雀』に「雀のお宿」が出てきたのを思い出す。巣は子育...
男と着物 - 回想録 -

63 足袋をこする

投稿者:ウエダテツヤ41にもちらっと記載したが洋服にはないルーティーンが足袋をこするという作業だ。もちろん足袋によっては目立たないので必要ない場合もある。足袋が汚れやすいわけでもなく、ただ目立つからなのだけれど、靴を脱がないシーンも多いので...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 菜虫化蝶(なむしちょうとなる)

寄稿者:橋本繁美啓蟄 末候菜虫とは、大根やキャベツなど、アブラナ科の植物を食べる虫のこと。その代表が、あの紋白蝶の幼虫、青虫のことをいう。青虫は何度か脱皮を繰り返し、さなぎになって羽化して蝶になる。ひらひらと舞い飛ぶ蝶を見ていると、春の歓び...
京の旬感

寄稿68  智恵を授かりに十三まいり・春の彼岸

寄稿者:橋本繁美智恵を授かりに十三まいり京都では、干支を一巡した数え年十三歳の春は「十三まいり」。「智恵まいり」「智恵貰い」ともいわれ、法輪寺【通称・嵐山の虚空蔵(こくうぞう)】さんに参拝し、健やかに成長したことを感謝し、十三歳の厄難を払い...