旧暦のある暮らし

日本の七十二候 温風至(あつかぜいたる)

寄稿者:橋本繁美小暑 初候あたたかい南風が吹くころ。温風と聞くと、どうしても暖房器具などの風を思い浮かべてしまうが、本来はあたたかい南風のことをさし、夏の季語にもなってある、その温風も、梅雨の時期にしたがって、呼び名が変わる。梅雨入りのころ...
男と着物 - 回想録 -

77 新たな着物の販売イベントたち1 Kimono Showcase

投稿者:ウエダテツヤ価格と数量の駆け引きで、薄利多売。私が卸売市場を知った時の印象だ。これは伝統的工芸品、本場大島紬の卸売市場でも同じだった。当社でも2000年頃までは反物が山で行き交う売買が主流だった。物量の多さによって相場価格も存在して...
枡屋儀兵衛 商品

藍 麻の葉【10400039】

枡屋儀兵衛 本場大島紬 【藍 麻の葉】のご紹介です。筆書きのかすれたような線で表現した麻の葉模様。カタスと呼ばれる絣配列を使っています。拡大するとT字が並んでいるのがわかります。深みのある藍色が美しい本品は、本藍、化学染料、泥染を使って染色...
奄美探訪記と大島紬

寄稿83 泥染の発見

寄稿者:橋本繁美えっ、奄美に続いて本州も梅雨明け。まだ6月というのに信じられない異常気象みたいだ。ま、天気の話はおいといて、前回に続き、泥染について以前、聞いたことを紹介しよう。大島紬が誕生したのは江戸中期といわれている。テーチ木と称する植...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 半夏生(はんげしょう)

寄稿者:橋本繁美夏至 末候半夏生は七十二候のなかの雑節の一つ。ここでいう「半夏生」は、サトイモ科の烏柄杓(からすびしゃく)のこと。細長い袋のような花は、小さな小さな柄杓のようで、鳥が使う柄杓ということからこの名がついたとか。この時期にドクダ...
男と着物 - 回想録 -

76 着物を着て業界の知り合いも増えた

投稿者:ウエダテツヤ着物を着るようになって一般の方だけでなく業界の知り合いが一気に増えた。それは着物を着たことで同じような考えの催しや集まりにお声掛けいただいたり、SNSが活発だったりそういう変化が重なったからだと思う。特に着物のイベントは...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 菖蒲華(あやめはなさく)

寄稿者:橋本繁美夏至 次候その名のとおり、菖蒲が咲くころ。ことわざに優れたもの同士をたとえる表現として「いずれ菖蒲か杜若(かきつばた)」がある。どちらも素晴らしくて選択に迷うことだが、菖蒲も杜若も比べられないほど美しく、花もよく似ている。菖...
奄美探訪記と大島紬

寄稿82 大島紬といえば泥染め

寄稿者:橋本繁美奄美大島は、梅雨が明けたという。京都はまだ梅雨入りしたばかり。おそらく梅雨が明けるのは7月17日の祇園祭前祭(さきまつり)山鉾巡行が終わる頃だろう。といっても、連日、雨が降っているわけではない。どんよりとした空模様で、湿度も...
枡屋儀兵衛 商品

一元 銀河【10200019】

枡屋儀兵衛 本場大島紬 【一元 銀河】のご紹介です。反物の端から端へ絣の量や大小、濃さ(総絣等による)でぼかしのような表現がされています。一元絣と総絣という技術を使って表現しています。拡大。十字の手裏剣のような絣で出来ています。染は泥染。他...
男と着物 - 回想録 -

75 証明写真を着物にしたけれども

投稿者:ウエダテツヤはじめは勇気のいることでも経験してみると一気に距離が縮まり、積み重ねることで次第に新しい自分をつくることがある。最初はどうかなとドキドキしながら着始める着物も回数を重ねることで「着物を着ている私」が自分の中で確固たる地位...