男と着物 - 回想録 -

74 雨。和傘を愛でて満足した。

投稿者:ウエダテツヤ雨に打たれることを覚悟すれば案外悪くないというか、むしろ開放感を感じることもあるのだけれど、大方はそんな覚悟とは縁遠い濡れたくないシーン。髪はモシャモシャして気分もどこかジメジメする。雨だからと着物を避ける方もいらっしゃ...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 梅子黄(うめのみきばむ)

寄稿者:橋本繁美芒種 末候梅の実が熟して色づくころ。早春を告げる梅の花、『万葉集』では桜よりずっと多く詠まれている。それだけ日本人に愛されてきた花と言える。現在では食用としての実梅と、花を鑑賞するための花梅に分けられ、多くの品種があるそうだ...
枡屋儀兵衛 商品

泥染についてのまとめ

泥染の大島紬泥染について、泥で染まるの?着心地がいいって本当?泥染のデメリットってある?などまとめてみました!どうして泥で染まるのか絹を泥にいれると、ただドロドロに汚れます。なのに不思議な泥染。泥染といいますが、実は草木染。植物に入っている...
寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿80 入梅・時の記念日

寄稿者:橋本繁美入梅(にゅうばい)入梅とは、梅雨に入ること。梅雨入りのことを「栗花落(ついり)」とも。しとしと降る雨によって、栗の木がみごとに花が咲き散ることから、この字をあてたといわれる。ところで、みなさんは栗の花をご存じだろうか。機会が...
枡屋儀兵衛 商品

ライン【10100172】

枡屋儀兵衛 本場大島紬 【ライン】のご紹介です。その名の通り、モダンなラインデザイン。シンプルですが近くで見ると絣ならではの良さが感じられる反物ではないかと思います。染は泥染。他の染料を使わず泥染だけで仕上げています。奥行きのあるラインの濃...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)

寄稿者:橋本繁美芒種 次候蛍が光り出すころ。朽草(くちくさ)とは蛍の異名をさす。最近、なかなか観ることが難しくなった蛍。短い命を燃やしながら舞い飛ぶ姿は、しばしば恋の思いを重ねて歌に詠まれてきた。恋に焦がれて鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす...
男と着物 - 回想録 -

73 決められた時期に決められたものを着てみる2 着物以外

投稿者:ウエダテツヤ決められた時期について納得感は別にしても、6月・9月は単衣、7月・8月は夏物(細かい時期は諸説あり)と、まだ分かりやすい。一方で分かりにくいのが着物以外のコーディネートだ。決められているようではっきりしないように思うのは...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 蟷螂生(かまきりしょうず)

寄稿者:橋本繁美芒種 初候細長い体に鎌のような独特の前脚、逆三角の頭。そんな蟷螂が出てくる時期。蟷螂が獲物を狙う動作は、後脚で体を支え、前脚を合わせて、まるで神に祈りを捧げているように見える動作はとてもユニーク。そんなところから、「おがみ虫...
寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿79 紫陽花(あじさい)

寄稿者:橋本繁美奄美の方では、もう少しで梅雨明けとなる頃、近畿地方はそろそろ梅雨を迎える。雨が恋しいように思える紫陽花の花が庭先で色鮮やかに咲き始めている。紫陽花の語源はさまざまだが、青い花が集まって咲くという意味の「集真藍(あずさあい)」...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 麦秋至(むぎのときいたる)

寄稿者:橋本繁美小満 末候麦の穂が黄金に揺れて実る。麦が熟す時期を「麦秋」、または「麦の秋」という。ここでいう秋は実りのときの意。かつては、あちこちで見られた麦秋も珍しい風景となってしまった。幼少のころ、学校帰りに麦畑のなかに入り、黒くなっ...