男と着物 - 回想録 -

90 龍郷柄から着物のデザインに興味

投稿者:ウエダテツヤ ↑前回投稿 (つづき)大島紬の伝統柄に「龍郷(たつごう)柄」と呼ばれるものがある。奄美大島龍郷町を起源とするその柄は菱形のような文様を基礎に様々な柄が存在する。 私がデザインに興味を持ったのはそんな龍郷柄をアレンジした...
京を歩く

寄稿97s  まるたけえびす(丸竹夷)/ 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 京のわらべ歌に、京の通り名の数え唄がある。市内中心地の東西通りの名を綴った『丸竹夷』はその代表ともいえる。歌にのせて覚えられるので、知っておけば何かと役に立つ。むかしは『京の手まり唄』ともいわれていた。 ♪まるたけえびすに...
京を歩く

寄稿97  若者たちの河原町通 / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 金木犀の甘い匂いが秋の訪れを感じさせる。知らない家の庭からの心地よいプレゼント。こちらは歩いているだけなのに実にありがたい。そういえば金木犀、実家にもあったな。香りの記憶はいろんなことを蘇えらせてくれる。 今回から、「京を...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 鴻雁来(こうがんきたる)

寄稿者:橋本繁美 寒露 初候 雁が北の国から渡ってくるころ。その年に初めて渡ってくる雁を初雁(はつかり)という。昔は、雁も燕と同じく常世国(とこよのくに。永遠不変の理想郷)からやってくるといわれ、人々に尊ばれた鳥だそうだ。学名は「ガン」だが...
男と着物 - 回想録 -

89 着物のデザインをするまでの話

投稿者:ウエダテツヤ 初めて着物をデザインしたのは2006年、大島紬のデザインを描いたのがはじめだった。なんとも贅沢な経験なのだけれど、これは私が大島紬技術指導センター(今はありません)で後継者育成のための勉強をさせてもらったころに、自分で...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 水始涸(みずはじめてかるる)

寄稿者:橋本繁美 秋分 末候 水田の水がなくなり、稲刈りに備えるころ。または、川の水がやせて、井戸水が涸れはじめるころという説もあるが、収穫の時期を考えれば前説の「落とし水」だろう。黄金色に輝く稲穂が秋風にゆれて穂波となり、眺めているだけで...
寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿96  際立つ美のイメージ・味覚の秋

寄稿者:橋本繁美 際立つ美のイメージ 化粧品のテレビCMやポスターに登場する女優の肌は透き通るように白く美しい。もちろん、プロのメイクの仕業もあるが、最終はオペレーターによって映像をとことんキレイに仕上げられているそうだ。ビジュアルは際立つ...
男と着物 - 回想録 -

88 不満を捉え形にしよう

投稿者:ウエダテツヤ (つづき)刺激がなくなるまでは着物を知る楽しさや周りの反応、そこから生まれる人との関係に暫く浸り、着物に対してあるべき姿は何かと考えていた。 40 「腑に落ちる」探しでも記載した帯を巻く理論のように自分の落とし所、納得...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 蟄虫坯戸(むしかくれてとをふさぐ)

寄稿者:橋本繁美 秋分 次候 虫が冬支度をはじめる時期。春の「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」に対応する項目。春の彼岸に穴を出て、秋の彼岸に穴に入るといわれる。ここでいう虫には蛇や蛙なども含まれ、土のなかにつくった穴をふさぎ、そろそろ冬...
寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿95 「気づく」ことの大切さ

寄稿者:橋本繁美 人は、素晴らしいものに出会ったとき、未知の体験をしたとき、人間の脳は感動を覚える。それは本能的にもっているものといわれている。たとえば、本を読む、映画を観る、音楽を聴く、美味しいものに出会う、四季の自然の素晴らしさに触れる...