奄美探訪記と大島紬

寄稿92 大島紬という本物の魅力

寄稿者:橋本繁美 ファッション化からカジュアル化へ。きものは「作る」「売る」「着る」といった密接な連携で成り立っているといわれる。逆から考えれば、きものを着るものがいなければ売れない。売れなければ作ることもできない。ではどうすべきか。まして...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 禾乃登(こくものすなわちみのる)

寄稿者:橋本繁美 処暑 末候 いよいよ実りの季節、稲が実る時期。「禾」は稲が穂を垂れている様子をかたどった象形文字で、稲を表わす。「登」は実る、成熟する意をもつ。穂波は黄金色の穂が波のように風になびく様子。穂並は穂が出そろって並んでいる様子...
男と着物 - 回想録 -

84 着物コートを着てUSJでの事件。

投稿者:ウエダテツヤ 着物を着てUSJに行ったのは恐らく2015年。12月31日の事だ。かねてよりUSJのカウントダウンに行くことを計画し、前もってチケットを発行していたのだけれど、前日に風邪を引いた。気分は低空飛行。止めようかなとも過ぎっ...
奄美探訪記と大島紬

寄稿91 大島紬の魅力を発信するために

寄稿者:橋本繁美 編集:枡儀 奄美大島で生まれる大島紬。図案作成から完成するまでに沢山の工程があり、実に緻密な作業の連続だけに、現場を見てきた私には大島紬の価格には納得できる。だが、一部の富裕層だけをターゲットにしていたのではますます大島紬...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 天地始粛 (てんちはじめてさむし)

寄稿者:橋本繁美 処暑 次候 暑さがようやくおさまりはじめるころ。「粛」は縮む、しずまる、弱まるという意味で、まだ暑さは残るものの、時折吹く風の涼しさや虫の声などで、夏の終わりを実感する季節。日本の雑節のひとつに「二百十日」があり、立春から...
男と着物 - 回想録 -

83 着物で自転車に乗る

投稿者:ウエダテツヤ 学卒後に他府県へ出て7年後に京都に戻った。学卒までは実家に住んでいたけれど、一旦他府県に出て戻った時には実家から会社がバス通勤必須だったこともあって会社近くに住んでいた。近くと言えど徒歩で20分ほどだったので、毎日着物...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 綿柎開 (わたのはなしべひらく)

寄稿者:橋本繁美 処暑 初候 綿を包む「柎(はなしべ)=花のがく)」が開き始めるころ。 綿は7~9月にかけて黄色い花を咲かせ、実をつけるが、その実はやがてはじけ、ふわふわとした白い綿毛が顔をのぞかせる。ちなみに綿は、植物としての呼び名は「わ...
奄美探訪記と大島紬

寄稿90 印象的な濡羽色(ぬればいろ)

寄稿者:橋本繁美 大島紬のあの黒はどうやって出すのだろう。艶やかなカラスの羽のような濡羽色はどのような工程で生まれるのか。大島紬に出会ったとき、不思議に思った。黒く艷やかな女性の髪の毛を形容する言葉として用いられてきた濡羽色が印象的だった。...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 蒙霧升降(ふかききりまとう)

寄稿者:橋本繁美 立秋 末候 蒙霧(もうむ)は、もうもうと立ち込める深い霧のことで、秋の深まりを感じるころ。霧は地表や水面の近くで水蒸気が非常に細かい水滴となって漂う現象、特に盆地で発生しやすい。古代の人々は、ため息が霧になると思っていたの...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 寒蟬鳴(ひぐらしなく)

寄稿者:橋本繁美 立秋 次候 夏の終わりを告げるかのように、寒蟬が鳴くころ。日が暮れてから鳴くところから「ひぐらし」という名がついた。日暮れだけでなく、早朝や曇った日にも鳴くが、明るい日中は鳴かない。「かなかな」と高く澄んだ鳴き声は、過ぎ行...