男と着物 - 回想録 -

98 洋服と買い物の楽しさの先に生まれたもの

投稿者:ウエダテツヤ 洋服を着るようになり、買い物が楽しくなった。長らく着物ばかりでアパレル用品を買わなかった私だけれど、考えてみれば着物の買い物というと結局業界内で催事の合間なんかに買ったり業者に赴いたりして普通のお客さんとして買い物をす...
日本の色を愉しむ

鶸色(ひわいろ)/縹色(はなだいろ)

寄稿者:橋本繁美 鶸色(ひわいろ) 小鳥の鶸の羽のような明るい緑がかった黄色をいう。鶸は晩秋から初冬にかけてユーラシア大陸から日本へと渡ってくる冬鳥。この鶸色の色名は室町時代から用いられ、緑みの黄色系を表わす代表的な色名になった。室町中期か...
京を歩く

寄稿106 どこまでが四条烏丸か / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 編集:枡儀 四条烏丸といえば、オフィス街のど真ん中。南北角地にそびえる三菱UFJ銀行と三井住友銀行は、それぞれ昔の建物の一部を採り入れたビルディング。向かいはCOCON KARASUMA。いろんなお店や映画館、αステーショ...
男と着物 - 回想録 -

97 子供が生まれて変化した私の着物観

投稿者:ウエダテツヤ 繁華街から市内の端の方へ引っ越したことで街からもらっていた刺激を失った私。環境が変わり徒歩の楽しさが激減したことは以前触れたが(94 ただ街を歩く事が案外楽しかった)その引っ越しをさらに大きく上回る環境変化が子供だった...
日本の色を愉しむ

翠色(すいしょく)/弁柄色(べんがらいろ)

寄稿者:橋本繁美 翠色(すいしょく) 冬の鳥カワセミは、美しく輝く渓流の宝石と呼ばれ、その羽色は緑青や紫がかった青色まで幅広い。漢字で翡翠と書き、雄を翡、雌を翠という。カワセミの名の由来は青土(そに)で、川に棲むセミが語源。セミが青土に変化...
京を歩く

寄稿105 時代とともに様変わり / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 ふり返れば、四条通には少し前まではジュンク堂書店があった。神戸三宮や大阪堂島の本屋さんが京都に来たのは30年ほど前だっただろうか。かなりの品揃えで、本好きには嬉しいビルだった。そして、もう少し西に行ったところにもブック談と...
日本の色を愉しむ

鬱金色(うこんいろ)/蜜柑色(みかんいろ)

寄稿者:橋本繁美 鬱金色(うこんいろ) 鬱金は、薬用とか、食用の沢庵漬けやカレー粉の着色にも用いられている。鬱金色は熱帯アジア産のショウガ科の鬱金の根によって染められた赤みを帯びた黄色。鬱金が日本に伝わったのは奈良時代だが、色として注目を浴...
京を歩く

寄稿104 狭くなった四条通 / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美 四条通寺町東に八坂神社御旅所(冠者殿社)がある。氏子はもとより、祇園祭関係者にとっては特に7月お世話になるところだ。一年を通して前を通るたびに、礼をするようになったのは齢のせいかな。寺町の信号を渡ると藤井大丸(フジイダイマ...
男と着物 - 回想録 -

96 説明上手な人々

投稿者:ウエダテツヤ 魔法ではないかと思うほど説明上手が着物の業界にいる。それも結構な人数に登るように思う。もちろんその説明との相性はあるけれど、とにかく説明が上手だ。 そもそも私は影響されやすいのかもしれない。一人暮らしして早々に家にやっ...
日本の色を愉しむ

琥珀色(こはくいろ)/常盤色(ときわいろ)

寄稿者:橋本繁美 琥珀色(こはくいろ) 琥珀色といえば、ウイスキーのコピー表現のイメージ。グラスに注がれたロック、それともストレート。秋の夜長にうってつけのおとも。本来の意味は、太古の樹脂が化石なったもので、透明感のある黄褐色をさし、古代で...