日本の色を愉しむ

琥珀色(こはくいろ)/常盤色(ときわいろ)

寄稿者:橋本繁美琥珀色(こはくいろ)琥珀色といえば、ウイスキーのコピー表現のイメージ。グラスに注がれたロック、それともストレート。秋の夜長にうってつけのおとも。本来の意味は、太古の樹脂が化石なったもので、透明感のある黄褐色をさし、古代では「...
京を歩く

寄稿103 四条通をゆっくり西へ / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美四条河原町といえば、京の繁華街のど真ん中。昔から老若男女関係なく、ショッピングや食事などによく利用するところだ。かつての待合場所だったお洒落な阪急百貨店のあとは丸井百貨店、そして今はエディオンと形態を変えているが、7階と8階...
男と着物 - 回想録 -

95 自由でいいじゃないかと思い至る

投稿者:ウエダテツヤ混沌とした思考を整理するのは難しい。着物倦怠期に加えて引っ越しなどの環境変化もあった2015年前後、私の中はもやもやと霧がかかっていた。自分の中で着物を着ることに規律を設けてその道を進もうとしたけれど、霧は私を引き止め立...
日本の色を愉しむ

紅柿色(べにがきいろ)/橙色(だいだいいろ)

寄稿者:橋本繁美紅柿色(べにがきいろ)色づいた紅葉も葉を落とし、寒そうに木の枝や幹だけとなる頃。そこに赤い実、木守柿がぽつんとひとつ。鳥への細やかな捧げものなのか 。柿は実りの秋を象徴する色として、昔から私たち日本人の生活に根付いてきた。特...
京を歩く

寄稿102 四条大橋を渡れば / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美若い頃、飲みに行くときは四条大橋までと仲間内では決めていた。もちろん西から東に向いてきた場合。その理由は、橋の向こうは祇園、料金が高いというイメージがあった。今はそんなことはないと思うが、学生時代や社会人のなりたての頃は木屋...
男と着物 - 回想録 -

94 ただ街を歩く事が案外楽しかった

投稿者:ウエダテツヤ引っ越しは想像以上に着物と私の関係に影響を及ぼした。2015年。それまで住んでいた会社の徒歩圏内のマンションから、少し離れた一軒家へ引っ越した。会社の徒歩圏内というと、京都の中心地。観光客も含めて人の多い場所だった。自転...
日本の色を愉しむ

紅葉色(もみじいろ)/朽葉色(くちばいろ)

寄稿者:橋本繁美紅葉色(紅葉色)秋を象徴する紅葉した楓の色。紅葉(もみじ)という言葉は秋に草木の葉が色づくことを意味し、特定の樹木を指さないが、みごとに紅葉する楓が多かったため平安時代になると紅葉と表わすようになったといわれる。『万葉集』で...
京を歩く

寄稿101  夜の四条通をゆっくりと / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美花見小路といえば、やはり夜の歓楽街のイメージ。個人的には、四条通の南側はお茶屋さん、北側はスナックやバー、ナイトクラブといった感じ。若い頃はネオンに誘われて、あちらこちらと顔を出し、ほろ酔い気分で歩いたものだ。仲間たちと知り...
男と着物 - 回想録 -

93 角帯ベルト Arizona

投稿者:ウエダテツヤ角帯型のベルトを作ったのは2016年なので考えたのは2015年ごろ。そもそもは帯を簡単にする気は無かった。兵児帯はクルクル巻いて蝶々結びでOKなのでハードルは低いし、たとえ角帯でも難しいものではないと思っていたからだ。も...
旧暦のある暮らし

日本の七十二候 楓蔦黄(もみじつたきばむ)

寄稿者:橋本繁美霜降 末候紅葉が深まるころ。「もみじ」は「揉み出(もみず)」が変化した言葉。草木の色が揉み出されるという意味で、昔は黄色に色づくものを「もみじ」といっていた。それが次第に、とりわけ美しく紅葉する楓をさすようになったというわけ...