日本の色を愉しむ

蘇芳香(すおうこう)/一斤染(いっこんぞめ)

寄稿者:橋本繁美蘇芳香(すおうこう)蘇芳香とは、ややくすみ気味の紅みの褐色をいう。蘇芳とは、染料となる植物の名前でマメ科の植物で、中国から日本に入ってきたのは8世紀以前といわれる。「香」の名前がつくように香りのよい丁子(ちょうじ)で染めた香...
京を歩く

寄稿121 細い路地がたまらない先斗町 / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美先斗町(ぽんとちょう)は、鴨川と木屋町通の間にある京都を代表する花街のひとつ。南北に約500メートル、道幅は2メートルにも満たない先斗町通。千鳥マークのちょうちんが揺れる細い道の両脇に、芸舞妓さんたちの稽古場や茶屋、割烹など...
Kimono Factory nono

袴パンツ R33

袴のような形のパンツに新素材が登場「袴パンツ R33」のご紹介ですきっかけはもちろん袴だけれど袴が好きな私はいわゆる「着物+袴」という定番から飛び出して「作務衣+袴」や「シャツ+袴」、夏は「Tシャツ襦袢と袴」など、言ってしまえば好き勝手な着...
京を歩く

寄稿120 八坂塔への参道 / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美うららかな春の陽気に誘われて、東山の大和大路通へ。元新道小学校の横にあった「宮川町歌舞練場」は建て替えのため、姿を消していた。そこは毎年、祇園祭の日和神楽でお世話になっているだけに2025年夏頃の完成が待ち遠しい。NTT都市...
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桜鼠(さくらねずみ)/小豆色(あずきいろ)

寄稿者:橋本繁美桜鼠(さくらねずみ)京都市内の桜も少しずつ咲き始めた。春は桜三月、咲けば咲いたで雨や風といった天気がきになる。さて、桜鼠とは、淡い紅色が灰色あるいは灰色みをおび、わずかにくすんだ薄い桜色のことをいう。いわゆる墨染(すみぞめ)...
枡屋儀兵衛 商品

島かすり【11200041】

枡屋儀兵衛 本場大島紬 【島かすり】のご紹介です。伝統的工芸品・絹100%です。濃淡紫の縞濃淡に染め分けた紫の経糸による縞。ストライプの印象をやわらかにした優しい縞柄です。緯のかすり緯の絣を紫の経糸に乗せて柄を作っています。大き目の四角い絣...
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桜色(さくらいろ)/灰桜色(はいざくらいろ)

寄稿者:橋本繁美桜色(さくらいろ)日本人にこよなく愛される桜。桜色とは桜の花のような淡い紅色。紅染でもっとも淡い色。『万葉集』には奈良時代の花見は梅だったが、『古今和歌集』では平安時代に花といえば桜を指すようになった。日本人にとって桜は特別...
京を歩く

寄稿119 春を呼ぶ花見小路 / 京を歩く

寄稿者:橋本繁美以前にも少し触れたが、古きよき花街の情緒を色濃く漂わす祇園町。四条通に面した赤壁の建物、老舗お茶屋「一力亭」の角を曲がると、石畳に古い町家造りの店が並び景色は一変する。祇園花街の看板通りの花見小路。北は三条通から南は安井北門...
Kimono Factory nono

羽織ジャケット mind(マインド)

羽織を新感覚でアレンジした「羽織ジャケット mind」のご紹介です軽やか単衣薄手のカーディガンの様に軽やかに着られる羽織物が欲しいなと思い、羽織の形を変形してみようと考え始めたのがきっかけでした。真冬というよりは春秋がベストな単衣になってお...
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柳色(やなぎいろ)/青柳(あおやぎ)

寄稿者:橋本繁美柳色(やなぎいろ)見渡せば 柳桜をこきまぜて都ぞ春の 錦なりける古今和歌集都の春の景色を美しい絹織物、錦であると詠んだ素性法師の歌。黄緑色の明るい柳色は桜色とともに、日本の春を代表する色。青柳、柳緑(りゅうろく)、薄柳、裏柳...