寄稿者:橋本繁美
季節に寄り添う、心豊かな暮らし。
春夏秋冬、四つの季節のある国に生まれた歓び。それぞれの季節が、自然の豊かな表情と恵みをもたらしてくれます。それらを命の糧とし、心のよりどころとして、昔から人々は生きてきました。そして、そこから生まれた「二十四節気」。一年を約十五日おきに二十四の季節に分けたものです。今よりずっと不便だった昔なのに、古の人たちは心豊かに暮らしを楽しんでいたようです。旧暦のある暮らしには、季節のめぐりを感じるだけで、心がなごみ、ゆとりが生まれ、いきいきと暮らせる日々の楽しみや、知恵が宿っているように思います。