二十四節気 冬至(とうじ) 新暦12月22日頃

旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-

 寄稿者:橋本繁美

太陽の高さが最も低くなり、昼の時間が一年でいちばん短く、夜が長い頃。この日を境に、日脚が伸びていきますが、寒さは厳しさを増します。昔からこの時期は、冬至かぼちゃ、柚子湯などで、厄払いや無病息災を願う風習があります。年の暮れになって日数が残り少なくなるこの時期を「数え日(かぞえび)」と言います。年の瀬から新年へと移り変わる時期で、クリスマスも加わって活気づく街は夜も昼のよう。何かと慌ただしい季節ですが、今年最後をしっかり、締め括りたいものですね。

除夜の鐘

新年を迎える厳かな夜、ゴォーンと響き渡る除夜の鐘。除夜とは旧年を除くという意味で大晦日のこと。深夜0時を挟むようにして、人間の煩悩の数と同じ108回の鐘をついて浄化します。浮かんでは消えるこの一年の悲喜交々、そして新たな年への思い。冴えわたる夜空に響く音に耳を澄ませ、清々しく新年を迎えたいものです。

年越しそば

大晦日に欠かせないのが、年越しそば。細く長くのびるところから、延命長寿につながるといわれ、その由来はさまざま。そばは切れやすいため「旧年の災厄を切る」とか、金銀細工師がそば団子で飛び散った金銀粉を集めたことから「金運上昇、商売繁盛」、「運が開ける」など、たくさんのご利益がありそうな年越しそば。美味しく、気持ちよく食べて、新年を迎えましょう。