寄稿者:橋本繁美 編集:枡儀
「鬼に金棒」は頑強な肉体を持った強い存在として、「鬼の目にも涙」「渡る世間に鬼はない」は情け容赦のない性格の意。「鬼が笑う」「鬼の念仏」「疑心暗鬼」「神出鬼没」など、鬼がつくことわざは沢山ある。先日、古文書に「鬼」という字で、上の角がない字が出てきて入力できずに苦労した。
最終、*ここで用いている鬼の字には、正しくは角がありませんと表記して逃れた。あらゆる手段をつくして角のない鬼を探したが見つからない。なければ作字するしかないと考えたが、それではテキストとして使えない。困った、漢字表記の難しさ、みなさんも、そんな経験はありませんか。
ちなみに心を鬼にして調べてみたところ、角のない字を使うことで善い鬼を表現しているようだ。