寄稿者:橋本繁美
奄美の方では、もう少しで梅雨明けとなる頃、近畿地方はそろそろ梅雨を迎える。雨が恋しいように思える紫陽花の花が庭先で色鮮やかに咲き始めている。紫陽花の語源はさまざまだが、青い花が集まって咲くという意味の「集真藍(あずさあい)」が変化したものという説がある。もともと日本原産の最も古い花は青色で、額アジサイと呼ばれ、よく見る球体ではなかったと聞く。花びらのように見えるのは、がくが変化したもので、本当の花は真ん中の小さな点のように見える部分だそうだ。梅雨でじめじめした気分を一掃してくれる紫陽花。最近では品種改良が盛んで、いろんな色に咲いたりする幻想的な花。まさに地上に咲いた虹といえそうだ。