寄稿6 奄美探訪記と大島紬 6 大パノラマ、あやまる岬。

奄美探訪記と大島紬寄稿記事-ことばの遊園地-

 寄稿者:橋本繁美

空港から北へ15分ほどで笠利に着いた。といえば、誤解を招きそう。空の玄関口、奄美空港も笠利町にある。目的地、あやまる岬に到着。ここは奄美大島を代表する景勝地。クルマから降りて、遊歩道の小高い丘を登って行くと、目の前に広がるのはみごとな水平線。青く広がる空と海、息をのみ込むほどの絶景だ。ここは奄美大島の東北端の太平洋に突き出た岬で、奄美十景のなかでも、特に美しいといわれている。展望台からは、左手に笠利崎、正面に太平洋、右手に土盛海岸を一望できる大パノラマ。天気がよければ奄美大島北端の笠利崎や隣の喜界島も見えるそうだ。

あやまるの名の由来
奄美の乙女達は、正月になると赤・青・黄の色とりどりの糸で刺繍したきれいな手鞠で手鞠歌を唄いながら鞠つきをします。この岬一帯のなだらかな地形が「アヤに織られた手鞠」によく似ているからところから、いつ頃からか「アヤマル」と呼ばれるようになり、地名になった地名になったんだろうと伝えられています。

(展望台にある石碑より)


こんもりとした丸い地形が「綾に織られた手鞠」に似ているところから「あやまる岬」と呼ばれるようになったと名前の由来が書かれていた。そういえば、可愛い鞠のような半円形をしている。大パノラマを堪能したら、2018年に整備されたあやまる岬観光公園でひと休み。ドリンクやスイーツが楽しめるカフェもできているのに驚き。大自然に抱かれる解放感、癒されるところだ。