旧暦のある暮らし 日本の七十二候 麦秋至(むぎのときいたる) 寄稿者:橋本繁美小満 末候麦の穂が黄金に揺れて実る。麦が熟す時期を「麦秋」、または「麦の秋」という。ここでいう秋は実りのときの意。かつては、あちこちで見られた麦秋も珍しい風景となってしまった。幼少のころ、学校帰りに麦畑のなかに入り、黒くなっ... 2022.05.30 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-
旧暦のある暮らし 日本の七十二候 紅花栄(べにばなさかう) 寄稿者:橋本繁美小満 次候紅花が盛んに咲く時期。咲き始めは黄色だが、次第に赤みを増していく。紅花といえば、最近では良質の食用油かもしれないが、この花から紅色の染料、口紅、頬紅など化粧品のもとになったといわれる。「紅(くれない)」という言葉は... 2022.05.25 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-
旧暦のある暮らし 日本の七十二候 蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ) 寄稿者:橋本繁美小満 初候孵化した蚕が桑の葉を食べる時期。日本では古くから蚕を飼っていて、その繭から絹織物を作ってきた。むかしの人は「お蚕様」と呼んで大切に扱い、白くやわからかな蚕を神聖な存在として見ていたのがわかる。蚕の餌になるのが桑の葉... 2022.05.20 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-
旧暦のある暮らし 日本の七十二候 竹笋生(たけのこしょうず) 寄稿者:橋本繁美立夏 末候竹笋(ちくじゆん)は筍のこと。そう、筍が生えてくる時期。「朝掘り」といって、夜明けとともに掘っていただく筍がいちばん柔らかで美味しい。ご存知のように筍は成長がはやく、「筍の親優り」という諺があるように、まさしく親に... 2022.05.13 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-
旧暦のある暮らし 日本の七十二候 蚯蚓出(みみずいずる) 寄稿者:橋本繁美立夏 次候蚯蚓が地上に這い出す時期。普通、土の中を動き回って通気性をよくし、土壌を肥やすといわれる蚯蚓。むかしの人は、土の中から聞こえてくる「ジィー、ジィー」と聞こえてくる螻蛄(おけら)の声を、蚯蚓のものだと勘違いしていたよ... 2022.05.09 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-
旧暦のある暮らし 日本の七十二候 鼃始鳴(かわずはじめてなく) 寄稿者:橋本繁美立夏 初候田植えの準備が始まり、野原や田んぼで蛙が鳴き始める頃。鼃は蛙のこと。冬眠から覚めて、春を喜んでいるかのように大合唱の蛙たち。ちなみに蛙の語源は、なんと「帰る」とある。蛙は必ず元のところに帰ってくる習性があるからとい... 2022.05.03 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-
旧暦のある暮らし 日本の七十二候 牡丹華(ぼたんはなさく) 寄稿者:橋本繁美穀雨 末候牡丹の開花が見られる時期。牡丹は百花の王と呼ばれ、華やかに大きな花がゆったりと咲く。「立てば芍薬(しゃくやく) 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」。美しい女性のたとえとして、よくひきあいに出される。「丹」は赤を、「牡」... 2022.04.29 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-
旧暦のある暮らし 日本の七十二候 霜止出苗(しもやみてなえいずる) 寄稿者:橋本繁美穀雨 次候稲の種は、直接、田んぼに蒔かず苗代で育てる。20センチほど生長してから、田へ移して植える。その苗がいきいきと育つ時期。最近では、機械化が進み、むかしのように早乙女さんによる手植えは見られなくなったが、元気に育った苗... 2022.04.25 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-
旧暦のある暮らし 日本の七十二候 葭始生(あしはじめてしょうず) 寄稿者:橋本繁美穀雨 初候葭が芽吹き始めるころ。かつて日本の水辺には、いたるところに葭が生えていたそうだ。古代、日本は「豊葦原の瑞穂の国」(豊かに葭の生い茂った、瑞々しい稲穂が実っている国)と呼ばれていたほど。葭の葉や茎は長くて丈夫なところ... 2022.04.19 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-
旧暦のある暮らし 日本の七十二候 虹始見(にじはじめてあらわる) 寄稿者:橋本繁美清明 末候虹が出始めるころ。虹は大気中の水滴がプリズムの役割をしてできるもの。それだけに、雨が多く雨粒も大きい夏は色鮮やかに見える。雨量が少ない春の虹は、まだ淡く、すぐに消えてしまう感じ。赤、橙、黄、緑、青、藍、紫、これが虹... 2022.04.14 旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-