若竹色(わかたけいろ)/青竹色(あおたけいろ)

日本の色を愉しむ寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿者:橋本繁美

若竹色(わかたけいろ)

その年に生えた若い竹のような爽やかな緑色。健やかに成長していく若い竹の幹肌をイメージした色名。竹の成長が進むと力強い青緑の「青竹色」となり、年老いると、くすんだ「老竹色」と色名が変化する。冬でも青々と茂り、まっすぐ節目正しく成長することから、俗気のないものとされ、その生命力からめでたいものとして松竹梅のひとつとされる。

C68 M13 Y59 K0

青竹色(あおたけいろ)

青竹の肌のような明るく濃い緑色。成長した竹の幹を由来とした色名で、実際の竹よりもやや青みが協調された色。緑色には「若」と「老」がつく色名が多いが、竹の場合は「若竹色」「老竹色」がある。青竹は竹の生命力の象徴で、松竹梅のひとつの縁起物とされる色だけに、お正月の門松や地鎮祭に欠かせない。日本古来からの祭礼とも深い関りをもっている。

C92 M28 Y67 K0