いくつかある帯留の中で、今回はSine(サイン)について。結構頑張って設計しました!
ボルトのような形から
どんな形にしようかと考えますが、そう簡単には思いつきません。そんな時には身近なものを見て考えます。時にはどこかの門だったり、お店の装飾だったり、ビルの壁だったりしますが、この帯留は「ボルト」がヒント。それをかまぼこの様に切ると素敵なんじゃないかなと思いました。角を落とさないものをはじめにデザインしましたが、やっぱり角を落とした方が楽しいなと思いそのように仕上げました。
でっかい見本を作ってみよう
頭で考えましたがどんなふうになるのかが自分でもわからなかったので、お太鼓ぐらいの大きさになる大きな見本を作ることにしました。その際に一辺の長さを計算する上で三角関数を使った(覚えていませんでしたがネット上には丁寧な解説がいっぱい)ことがsineという名前の由来になっています。見本はボール紙を使用。工作のようで楽しかったです。
伝えるためには設計図
構想が固まったので製造先へ依頼します。ここで役立ったのが中学生の「技術・家庭」の授業で教えてもらった製図。前から見たら、横から見たら、上から見たらと、考えながら「でっかい見本」を参考に設計図を作成しました。普段のテキスタイルは平面の設計ですので、立体になるとパニックになりそうでしたが、ここでは「でっかい見本」がかなり役立ちました。
最後に本当に私の製図が伝わるのか心配になったので「ちくわぶではない」という注釈と写真をつけました。
商品には関係ありませんが、なんだか学校で習ったことを沢山活用できた気がして自己満足が高まりました。文章ではさらりと記載していますが、商品になるまで必死に考えて現在の色、形、素材になっています。重ね付けなどもできて使いやすいと好評をいただいております。ということでちょっとしたデザインのお話でした。いかがでしょうか。
帯留(メタル)一覧
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