寄稿者:橋本繁美
紅葉色(紅葉色)
秋を象徴する紅葉した楓の色。紅葉(もみじ)という言葉は秋に草木の葉が色づくことを意味し、特定の樹木を指さないが、みごとに紅葉する楓が多かったため平安時代になると紅葉と表わすようになったといわれる。『万葉集』では「黄葉」と書いて「もみじ」と読ませている。紅葉狩りは平安貴族の優雅な遊びだった。
M86 Y90 K5
朽葉色(くちばいろ)
四季の移ろいに敏感で「もののあはれ」を愛した平安貴族たちは地面に散った落ち葉の色を「朽葉色」と表現したといわれる。落ちるではなく、朽ちるといった、なんとも叙景的な色名。朽葉色には黄朽葉色、青朽葉色、赤朽葉、薄朽葉色などのバリエーションがある。どの色も穏やかな色。
M31 Y50 K50