日本の七十二候 禾乃登(こくものすなわちみのる)

旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-

 寄稿者:橋本繁美

処暑 末候

いよいよ実りの季節、稲が実る時期。「禾」は稲が穂を垂れている様子をかたどった象形文字で、稲を表わす。「登」は実る、成熟する意をもつ。穂波は黄金色の穂が波のように風になびく様子。穂並は穂が出そろって並んでいる様子のこと。学問や徳が深くほど、人柄やおこないが謙虚になるたとえ「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という教訓を思いだす。(新暦9月2~7日ごろ)