日本の七十二候 半夏生(はんげしょう)

旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-

 寄稿者:橋本繁美

夏至 末候

半夏生は七十二候のなかの雑節の一つ。ここでいう「半夏生」は、サトイモ科の烏柄杓(からすびしゃく)のこと。細長い袋のような花は、小さな小さな柄杓のようで、鳥が使う柄杓ということからこの名がついたとか。この時期にドクダミ科の「半化粧」が咲く。白い花のまわりの葉の一部が真っ白になるところから、まるで半分だけ白塗りのお化粧をしたように見える。また、このころに降る雨を「半夏雨」という。(新暦7月2~6日ころ)