日本の七十二候 葭始生(あしはじめてしょうず)

旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-

 寄稿者:橋本繁美

穀雨 初候

葭が芽吹き始めるころ。かつて日本の水辺には、いたるところに葭が生えていたそうだ。古代、日本は「豊葦原の瑞穂の国」(豊かに葭の生い茂った、瑞々しい稲穂が実っている国)と呼ばれていたほど。葭の葉や茎は長くて丈夫なところから、屋根葺きや垣根などに使われ、現在でも簾や葭簀(よしず)として使われている。(新暦では、4月20日~24日ごろ)