寄稿71 夢見草(ゆめみそう)

寄稿記事-ことばの遊園地-

寄稿者:橋本繁美

夢見草(ゆめみそう)

桜の花がこぼれんばかりに咲き誇っている。うれしい春だ、爛漫の季節がやってきた。桜の花は美しい。いつ開花宣言があるのか、いつ咲くかと思いを馳せる私たち。咲けば咲いたで満開の時期が気になり、こんどは散ってしまわないか気をもんでしまう。どうか雨が降らないことを願うが、なぜか天気は崩れてしまう。川には花筏となって流れていく。桜ははかなく散っていくから「夢見草」という異名をもつ。