日本の七十二候 魚上氷(うおこおりをいずる)

旧暦のある暮らし寄稿記事-ことばの遊園地-

 寄稿者:橋本繁美

立春 末候

♪春になれば 氷(しが)こもとけて どじょっこだの
ふなっこだの 夜が明けたとおもうべな
(東北地方のわらべうた「どじょっこふなっこ」)

寒い間、水の底でじっとしていた魚たちが、水がぬるんで割れた氷の間から、元気に飛び跳ねるころ。近くの川や池で、こんな光景を目にしたら、感動することまちがいなし。喜びにあふれた魚の様子が目に浮かぶよ。割れた氷のかけらが浮いているのを「浮氷(うきごおり)」。そろそろ北海道の方から「流氷」の便りも届くころ。(新暦では、2月14日~18日ごろ)