本場大島紬は「絣」という点で柄が作られています。
見づらいかもしれませんが、経の糸に緯の絣を合わせています。
そもそも
大島紬の糸には点があります。
↓設計図に合わせて点がつけられています。
拡大すると・・・わかります?
設計図通りに点(絣)が付いた糸を
設計図通りの位置に合わせて織ります。
糸を・・・
設計図通りの位置に合わせて・・・
織る
と、いう感じで、絣を合わせながら織っていくと柄になります。
写真は緯絣ですが
経緯絣(たてよこがすり)と呼ばれるものになると
緯糸だけでなく、経糸にも絣がありますので、
経も合わせなければなりません。
また柄が複雑になるほど絣糸の種類もたくさん必要となります。
数種類で織り上げるものから、数百種類の絣糸を準備するものまであります。
小さな絣の点は同じように見えますが、全て同じではありません。
少しずつ点の大きさが異なるものや、色の違いを付けたものなどがあり、
そういう点の変化によって柄の濃淡や奥行きを表現することもあります。
では一体その点はどのように作るのか。
それはまた別の機会に。
簡単な製造工程はこちら→枡屋儀兵衛 製造工程について